第六話『地山謙(ちざんけん)』

第六話「地山謙(ちざんけん)」



易経の中の卦(か)のひとつである。
易経とは、古典の中でも最古の書物と言われています。


易経の易とは、やさしいという意味もあるだけに、書かれていることは簡単。しかし、簡単過ぎて難しいのです。
書道でも、画数の少ない文字ほど難しかったりしますよね?ん?それとはちと違うか。


何が書かれているかと言うと、「時」が書かれています。
この時はこうなる。と、とても親切に。


もっと言うと、時の兆しがみえるようになる。
きざし、にも二つあり、萌し(芽が出て、目で見て認知できるきざし)と、兆し(目ではまだ、認知出来ないがそのものは変化し始めたというきざし)


そう、易経を学ぶと時の兆しが見える。
易経の中にも書かれているが「君子占わず」と言って、立派な人物は占いをしないと言っている。


なぜなら、時の兆しがみえるようになるから。
さらに、時は変化する。変化の中に不易(ふえき、変化の中にある変わらない法則)を見つける手引書と言ってもいい。


時の変化が見えたら、後は行動するのみ☆



だから、帝王学中の帝王学でもあるのです。



易経は、8つの性質の組み合わせで、出来ている。

乾(けん)兌(だ)離(り)震(しん)巽(そん)坎(かん)艮(ごん)坤(こん)
の組み合わせです。

それぞれ、天=乾(健やか)、沢=兌(悦ぶ)、火=離(明るい)、雷=震(動く)、風=巽(入る)、水=坎(陥る)、山=艮(止まる)、地=坤(順う)
というシンボルがあり性質があります。


8つの性質×8つの性質=64の時
全部で64の「時」が書かれている。
添付画像に、図を載せましたが、ざっとこんな感じで、今日のところは見ておいてください。



ではでは、本編!
「地山謙(ちざんけん)」について。



僕がもっとも好きな卦かもしれません。

易経は、縦に書くと分かりやすい。






地が上にあって、山が下にありますよね。
この時は、易経的に吉!と言っているんです。

 


でも待って!普通、地は下で山が上にあるじゃん?


ふっふっふっ。そこが味噌なのです。


会社で例えてみましょう☆


山は社長や上司だとすると、上にある者が、そのまま驕り高ぶり上にあったら、その会社は続かないでしょう。
そう、上になればなるほど、偉くなればなるほど、謙虚になる。下へと下るならば、その会社は循環していく。


社員も、下にあるのに更に卑屈になっていたんじゃしょうがない。下にあるときにこそ、志を高く持って、それでいて謙虚に学ぶのです。


上は下に、下は上に在るこの状態は、誠に謙虚で、かつ循環していくとても良い状態☆



だから、


だと、
謙なのです☆


こーんなステキなことが書かれている易経、ちょっと好きになりました?
ビジネスでも、家庭でも、応用できるので、自分なりに人生と擦り合わせてみてくださいね☆


では、今日はこの辺で。


時を知り 真心込めて生きるとき
人に優しく 自分に優しく



読んでくださり感謝します。ありがとう。



坂上太一拝

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コメント: 4
  • #1

    suminokaori (火曜日, 17 7月 2018 15:00)

    易経好きになりました。



    の例え話解りやすいですね~
    いい話!

  • #2

    坂上太一 (火曜日, 17 7月 2018 15:07)

    ありがとうございます!易経は、特に学べば学ぶ程に面白いので、好きになって頂けて嬉しいです☆

    会社や、身近な事と擦り合わせるとわかりやすいですよね!

    今後もお楽しみに( ^∀^)

  • #3

    matsu (水曜日, 18 7月 2018 08:13)

    時の兆しがみえるようになる

    易経って占いとだけ思ってたけど 奥が深いなあ
    太一のプレゼンが素晴らしくて興味もつわ〜

  • #4

    坂上太一 (水曜日, 18 7月 2018 09:01)

    ありがとうございます!
    占いの書物でもあるんですが、君子占わずと言ってるところが良いですよね☆
    興味持って貰えて嬉しいです!
    役に立てたら嬉しいです!

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