第四話『大學と中江藤樹先生』

第四話「大學と中江藤樹先生」


歴史上の人物で、一人名前を挙げてくださいと言われたら、真っ先に中江藤樹(なかえとうじゅ)先生の名前を挙げます。それくらい尊敬する人物。


学校で先生をしている方で、知らない方はどうかこの方のことを今日から覚えていただきたい。
道徳を学問的に体系化した人物は誰ですか?
その質問に、これからは中江藤樹と答えてくださいね。



さて、大學というのは、四書五経の一つ。
四書とは、「大學」「中庸」「孟子」「論語」の事で、2569年前の孔子以降に編纂されたもの。
五教とは、「詩経」「書経」「礼記」「易 経」「春秋」の事で、孔子の以前からあるもの。



四書のほうが新しいです。そして、大學は、王陽明が、初学の者にはまず、大學から紐解いたといわれる、重要な書物。

 



因みに、二宮尊徳(金次郎)さんが薪を背負って読んでいる本が、大學です。二宮尊徳さんの、あの銅像で大事なのは、一歩を踏み出しているところなのですが、話が大きく逸れそうなのでまたの機会に。



さて、滋賀県は近江(おうみ)に生まれた、中江藤樹先生。
幼い時から、一所懸命に勉学に励んでいました。当時、そんな風に学問する人もおらず、与右衛門(藤樹)が道を行くと同い年の子供から「やーい、孔子がきたー!孔子がきたー!」とからかわれる。良い意味ではなく。
なんと言われようと、与右衛門(藤樹)は気にせず勉学に励む。

 


11歳の時、大學の書物を読んでいるとある一節に目がとまった。それは、
「天子(てんし)より以て庶人(しょじん)に至るまで、壱(いつ)に是(これ)皆身を修(おさ)むるを以て本(もと)と為す。」

 


意味は、どんなに位の高い者でも、身分の低い者でも、まずは、この身を修めることが根本である。と書かれていた。




11歳の与右衛門(藤樹)は、持っていた箸を落として愕然として感動した。
世の中に、こんな本があるのか‥。


そして、「立派な人物になろう。」と志を立てる。
やがて「近江聖人」と呼ばれる、学者にして聖人と呼ばれる人物に成るのである。



もうね、話したらキリが無いので今日は、この辺りで。
因みに、大學など、これから勉強したい!という方には、「素読(そどく)」をオススメします。
とにかく、声に出して読むという、寺子屋で行われた勉強法ですが、これをすると〇〇も治ってしまう。

 


明日の、ブログで詳しく書きますね☆お楽しみに☆



耐え忍び 受け継がれゆく志
希望の種を その手に託し


読んでくださり感謝します。ありがとう。

坂上太一拝

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コメント: 2
  • #1

    TAKE (日曜日, 15 7月 2018 22:02)

    古典って難しそうだけど 太一くんが語るとすごく面白そうに思えるね。ブログ楽しみにしてます。

  • #2

    坂上太一 (日曜日, 15 7月 2018 22:17)

    ありがとうございます!
    古典は楽しいです!いろんな角度から広く深くお伝え出来るように僕も楽しんで書かせて頂きます( ^∀^)

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