第二話 「古事記の神様の縦糸と陰陽」

第二話  「古事記の神様の縦糸と陰陽」


さて、古典講座第二話にして、神様のお話となると、抵抗がある方も多いと思います。
しかし、日本のはじまりを辿ることは、その後の日本の古典を学ぶ為には非常に重要なのです。


着物で例えると、機織りはまず、縦糸をピンと張る。その後、横糸をくぐらせて織物は出来るのです。縦糸をピンと張ることが重要。
でないと、美しい織物はできません。


日本の成り立ちを学ぶことは、言わば縦糸をピンと張る様なものなのです。
日本を語れる日本人で在りたいですよね。


話は戻ります。
天之御中主神様(アメノミナカヌシ)という神様が天の中心にいました。
その神様は、ある意味完璧な存在。


ただ、なにかを作り出すには陰と陽それぞれの役割が必要だったのです。
そして、産まれたのが、「イザナギの命(みこと)(男)イザナミの命(女)」の二柱。


男と女、闇と光、出入り口、呼吸、強弱、温冷、遠近、上下などなど、陰陽が相まって世界は出来ている。


太陽は、光だから陽である。しかし、万物を支えているという意味においては陰でもある。
一言で、語りつくせないのがこの陰陽。
なので、易経と合わせてまた後日少しずつ説明します。


で!ですね。
イザナギの命、イザナミの命は子供を授かるのですが、はじめはヒルコと呼ばれる、人とは呼べない子供が産まれ、川に流すのです。
どうして、そうなったのか分からず、二人で別の神様に相談しに行く。


そう!日本の神様は分からないことがある。完璧ではない。
だから、八百万(やおよろず)の神といって、多くの神様が、それぞれ役割分担して補い合い存在している。


いろんな種類の植物たちが生きているから、山は枯れないのです。
だから、違っていていいんですよ。そのまんまで良いんですよ☆それぞれに、役割があるのです。


同じ木ばかりだと、やがて枯れてしまう。


なので、お釈迦さんやキリストさんが入ってきても、八百万の神様がいるんだし、一人二人神様が増えても、まあいいじゃないか。と。笑


そう、ええかげん。(ええ加減)
これも、プラスマイナスで、陰陽ですよね☆
千利休が好んだ色は、灰色。利休鼠と言われています。
黒でも白でもない。ええ加減ですわ。


イザナギイザナミ様から、天照皇大神様(アマテラスオオミカミ)が産まれ、ニニギの命さん、初代天皇、神武天皇さんへ、そして今上天皇さんへ途絶えることなく一系の血が繋がっていく。


日本のはじまりは、神武天皇さんなのです。

神武天皇の即位した年の計算方法は?
西暦+660=皇紀(日本のはじまりからの年数)となります。

つまり、
2018+660=2678年


日本は、2678年の歴史があり、一度も途絶えていない世界で唯一の国。


戦後、GHQの計らいで教育のプログラムから外されましたが、アメリカで初代大統領を知らない人がいないように、自国の歴史の縦糸を知ることは、とても大事なことなのです。


古典を学ぶ前段階になってしまいましたが、
大切な縦糸の話だったので、不足は多々ありますが書かせていただきました。


「あ」の気持ち 支えし「い」の真心よ
途絶えることなき 呼吸のように


読んでいただき感謝します。ありがとう。

坂上太一拝

 

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コメント: 2
  • #1

    Shiba (金曜日, 13 7月 2018 19:53)

    古典いいね!
    日本人として誇りに感じさせてくれる話すごいわ☆

  • #2

    坂上太一 (金曜日, 13 7月 2018 20:07)

    ありがとうございます。
    楽しんで書かせて貰っています( ^∀^)
    まだまだ、書きたいですが、出来るだけ読みきれるサイズで発信していこうと思っています☆

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